今年も依然として新型コロナの感染は終息することはなく、高い感染者数になっている。その一方で感染対策は緩和し始めている。社会全体としては、新型コロナの脅威についての慣れも出てきたのだろう。訪日外国人によるインバウンド消費や国内旅行需要が伸びているという。私自身も今年は北海道に3回、青森に1回、旅行に行っている。他にも平泉の奥州藤原氏の史跡や花巻の宮沢賢治記念館、仙台や群馬の縄文遺跡を見てきた。もっとも、まだ外国人の新規入国制限の見直しの前の時だったので、外国人旅行者の姿を見かけることはなかった。都内で最近は外国人旅行者をよく見かける。日本の各地の観光地でもそうなのだろう。
観光というのは、世界的に巨大な産業になっており、国際的なビジネスの観点から見ても、日本文化の教育、啓蒙の観点から見ても大変大きな意味を持つ。これからの日本の重要な産業になるのであるが、それに対応した制度や人材教育がまだまだ遅れている。パンデミックが起ころうともロシアがウクライナに侵攻しようとも、米中対立が深刻化しようとも、北朝鮮がミサイルを発射しようとも、それでもこの世界はボーダーレスにつながりあっている。
気候変動については斎藤幸平さんが書いていたが、COP(気候変動枠組条約締約国会議)は、もはやなんの意味を持たないものになっている。地球の平均気温の上昇を産業革命時のレベルから1.5度以内に抑えるなどということは、ほとんど絵にかいた餅である。どの国も本気でこれをやろうと思っていない。今後、地球環境は本格的に危険な状況になり、食糧危機や自然災害が多発していくことは避けられない。温暖化は、これからも進んでいくということを前提として、いかに避けるかではなく、いかに被害を少なくするかを考えるべきだろう。
政治については防衛費増額のために増税をするとか、もはや理解し難い。トマホークを何百発そろえようと、中国の軍事力からみれば脅威でもなんでもない。これを敵(中国)基地攻撃能力と言うのは、もはやお笑いである。小国日本が大国中国に軍事的に対抗できるのはサイバー戦だ。巡航ミサイルや長距離ミサイルを持つよりも、サイバー戦の戦力を拡充すべきなのであるが、そもそも人材がいない。
旧統一教会と自民党議員の癒着は、曖昧のまま幕を下ろそうとしている。原発政策は元に戻り、311はなかったかのようになった。来年もこの国の政治に明るい展望はなく、国民はますます貧しくなるだろう。しかしながら、「ますます貧しくなるだろう」では若者たちはどうすればいいのか。若者は自分で自分の道を切り開いていくのが当然だろとか言うレベルでは、もはやなくなっている。この国はますます悪くなっている。
あれ?ぺイリオコンの友人からコメントはないのですか?またいろいろな人達からコメントがあると良いですね。